同じ価格でも天地の差
今着ているスーツと同じ価格帯であるにも関わらず、
鏡で見た自分の姿はまるで別人のようで、最初は自分の目を疑いました。
私「同じ値段のスーツなのに、なんでこんなに違うんだ!?」
友人「だから、ポイントがあるって言っただろ。そこをちゃんと抑えればかっこ良く見えるんだよ。」
私「ああ、確かに、それはわかったよ。でも、なんでお前がこんなこと知ってるんだ?お前普通の大工だっただろ?」
友人「いやあ、今付き合ってる彼女がアパレルでさ、洋服にうるさいんだよね。俺も最初はスーツなんかどれでも一緒だと思ってたけど、彼女に選んでもらううちにスーツがどんどん好きになってきて、今ではオーダーメードばっかり着ているよ(笑)本当はお前にもオーダーのスーツを勧めたいけど、商談まで時間がないし、今回はこれでいこう。大丈夫、さっきまでとはまるで別人だからさ。」
私「ありがとう。これならなんだか行けそうな気がするよ!」
友人「ほらな、ビシッとしたスーツに身を包むと自信がみなぎってきて、”やれる!”と思えるようになるんだよ。これで見た目からくるマイナスはなくなったから、堂々と中身で戦えるな。頑張れよ!」
そう言って友人は先に帰って行きました。
私は鏡の中自分の姿に見入ってしまい、
いつの間にかお店は閉店時間になっていました。
しばらくして帰宅し、買ったスーツを着たまま玄関をくぐったところ、妻が
「遅かったじゃない。どこに飲みに行ってたの?え?ていうか何なのその格好!?」
といって目を白黒させていました。
私「友人に選んでもらったんだ。カッコいいだろ?(笑)」
妻「うん、カッコいいね!別人かと思った!(笑)実は、私も今までのあなたのスーツ、買い替えたほうがいいんじゃないかなぁと思っていたけど、あなた色々と頑張ってるし、言いづらくて・・・」
私「そうだったのか・・でも、これで今度の商談はうまくいきそうな気がするよ!」
妻の驚いた表情や、その後の機嫌がいい様子を見ていると、
ちょっとしたスーツの違いで、外見を気にするだけでこんなに違うものかと、
改めて思い知りました。